海外研修報告6

ボストンでの研修4日目が終了し、後半戦に突入しました。今朝は久しぶりに暖かい一日でした。最高気温は13度まで上がり、ボストンには春のような日差しが注いでいました。そのせいなのか、残念ながら本日は寝坊をして授業に遅刻する生徒が2名いました。

写真 Harvard Medical School(ハーバードメディカルスクール)前で

午前中の授業は、昨日に引き続きテーマを決めたディスカッションがメインです。たとえば、各国の料理の写真を見て、それが何かをプレゼンすること。有名企業のロゴからキャッチコピーを探すこと。良いホテルとは何か?ナイアガラ近くにあるホテルやディズニーランドのアンバサダーホテルを例に考えました。

ディスカッション以外には文法の授業もあります。クラスの他の生徒に比べて、頻繁に発言できずに落ち込むこともあったようです。「他の国の生徒は、文法が間違っていても堂々と自分の意見を発言できている。」「頭で文法を考えていると、会話についていけない。」など、2日目の授業で自分の課題や弱さを痛感してきました。

しかし、さすが札幌北高生。落ち込むだけではなく「どうすれば明日のクラスで発言ができるようになるのか」「学校で英単語ターゲットを覚えているから、自分には絶対語彙力があるはず!」と、気持ちを前向きに切り替えていました。

写真 Dana Farber Cancer Institute(ダナ・ファーバー癌研究所)前で

午後は、Dana Farber Harvard Cancer Instituteに移動し、研究者として働いていらっしゃる北嶋俊輔先生からお話を伺いました。先生が日本の大学を出てから、なぜアメリカに行こうと思ったのか、どんな学生だったのか。気さくで魅力的な話し方に、リラックスしながら話を聞くことができました。

特に、「ハーバード大学の附属病院、つまり、世界最高レベルの医療研究機関で働くことは、特別なことやスーパーエリートではない。メジャーリーグに例えると、イチローやダルビッシュのようなスーパープレイヤーだけが職に就けるのではなく、理系の研究者をやっていれば、至極一般の進路選択の一つとして考えられることで、特別なことではない」という言葉に、世界の第一線で研究することも、夢物語ではなく身近に感じられたことと思われます。

講義の途中に「なぜがんができるのか?」「なぜ若者よりもお年寄りの方が、がんになりやすいのか?」というテーマを、グループに分かれて意見をまとめて発表しました。今回の研修には医学部を志望している生徒もいるので、なかなかするどい解答をしている姿も見られました。

写真 北嶋先生のご講演

その後、亀谷先生の教え子でもあるBrigham Women’s Hospitalに研究留学をされている和田剛志先生(北海道大学医学部・同大救急医学講座入局・日本医大国内留学・現職)のお話を伺いました。

亀谷先生と和田先生の出会いや、当時受けていた化学の授業の様子、進路指導や受験の様子などを伺いました。「ボストンで働く日本人医師」と聞くと、子どもの頃から勉強ができたイメージを抱きそうですが、和田先生と亀谷先生との高校時代や、大学受験時代に一生懸命勉強されていたお話を教えていただくと、もっと私たちに身近な方のように思えてきました。

ハーバード大学で勉強をすることは、日本国内の大学に進学することと、選択しとしてはさほど変わらない、先生のお話からはそんな印象を受けました。また、日本の医者が海外へ留学することの意味、留学前から渡米後に思うこと、先生の専門分野などを伺いました。講義の最後に和田先生は、「医者になる(医学部を目指す)ということ」について、医学部志望の生徒さんに向けてメッセージをいただきました。

写真 和田先生のご講演

また、先生の研究テーマを紹介する話として、「炎症とは何か知っていますか?」という質問をグループでディスカッションし、発表をするという事も行い、世界レベルの実験・研究をよりわかりやすく身近に感じられたことと思われます。

写真 「炎症」って知っていますか? グループディスカッション

写真 「炎症」って知っていますか? グループディスカッション

お二人の講義が終わった後、生徒さんからは沢山の質問が出て、先生の前には長蛇の列ができるほどでした。

写真 北嶋先生、和田先生と一緒に記念撮影